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『ピーター・ラビット』の舞台となり、詩人・ワーズワースがこよなく愛した故郷であるイギリスの湖水地方(Lake District)。
近頃『ピーター・ラビット』は3DCG映画化され、大胆なリメイクぶりに賛否両論があったものの作品の舞台、キャラクターの魅力が再認識されました。
現地のイギリス人にとっては都会の喧騒から離れてバケーションに訪れるリゾートエリア。
筆者は遠い昔の2011年にイギリス留学中に旅行しております。
ロンドンとは違うイギリスの魅力に触れ、旅行仲間にも自慢できるかも?そんな湖水地方の魅力を過去の旅行写真を掲載しながら探っていきます。
Contents
湖水地方とは?
湖水地方はイングランドの北西部・カンブリア郡に位置する地域の名称で、16の大きな湖と小さな無数の湖が点在する国立公園。
2017年には世界遺産登録され、水を湛えた雄大な湖と美しい草原、山々や木々、そのほとりに佇む石造りの街並みは現在も保護され続けています。
その思わず息を飲んでしまう景勝は、訪れる人の世界観を変えるといわれているほど。
玄関口であるウィンダミア湖は長さは17キロ、深さ61メートルというイギリスで最大の湖で、水上のアクティビティも充実しています。
なんと毎年16万人もの旅行者が湖水地方に訪れるそう。
また前述したように文学的なゆかりが多い場所で、『ピーター・ラビット』の舞台であり、ロマン派の詩人であるワーズワースの活動の拠点でした。
- イングランド1大きな湖を含む16の湖のある自然豊かな国立公園!
- 2017年に世界遺産登録され、毎年16万人もの観光客が訪れる人気の観光地!
- 『ピーター・ラビット』など名作を生むロマンティックな景勝地!
湖水地方への行き方!ベストシーズンは?
ロンドンからは鉄道がオススメ
ロンドンからは鉄道が一番都合が良く、片道およそ3時間強かかります。一番大きな街があるウィンダミアに行くには、ハブ駅であるEustonから鉄道に乗ってOxenholmで乗り換え、Lake District Windermereで降ります。
移動時間や観光地柄から滞在は最低でも1泊は必要で、数日かけてじっくりと自然を楽しむ人が多いようです。
ベストシーズンは6月から9月
天気の移り変わりの激しいイギリスですが、春から夏にかけては冬とは打って変わって晴れやかな日が続き、日照時間が長くなります。
そのため5月から9月がベストシーズンになり、冬からは厳しい寒さになり陽を見るほうが少ない毎日が続きます。
イギリスを象徴するのは冬の姿であったりもするので、オフシーズンに行くと湿気を孕んだ霞む空気の中で水かさの増えた湖と濡れた緑が形成する湖水地方の魅力を味わうこともできます。
いずれにせよ夜に気温が低くなるのは変わらないので、多めに服を用意する必要があります。
- ロンドンからは鉄道が速い!1回の乗り換えでOK!
- ロンドンから片道3時間オーバー!数日かけての滞在がベスト!
- オフシーズンでイギリスの雨を楽しむのもあり!ベストシーズンは5月から9月!
湖水地方で何をする?
ウィンダミア湖でクルーズ
たっぷりと時間を使ってバケーションを楽しむ現地人とは違い、日本から行くと忙しない日程になってしまうことが多いと思いますが、まず オススメは雄大な自然にじっくりと浸ること。しばらくは心を無にして見つめることから始めたいものです。
湖水地方にはフットパスが多く点在し、自分のペースでウォーキングをすることができます。現地でも多くのウォーキングツアーやサイクリング、水上アクティビティのツアーが開かれていて、当日参加できます。
一番の人気は効率よく景観を堪能できるウィンダミア湖でのクルーズで、特に夏は各国からの観光客で賑わいます。
Windermere Lake Cruises https://www.windermere-lakecruises.co.uk/
アンブルサイドで街歩き
一方、街中も魅力的で、ウィンダミア湖の北端にあるアンブルサイドは「湖水地方の王冠の宝石」と呼ばれる人気のスポット。
石造りの家並みが可愛らしく、個性的なお店が多く軒を連ねていて、おいしい食事が不自由なく楽しめます。
ビクトリアス・ポターの世界に行く
『ピーター・ラビット』に触れるには、ウィンダミアから南に徒歩30分の距離にあるボウネスという街に赴きます。
「ビクトリアス・ポターの世界」というキャラクターの人形で『ピーター・ラビット』の世界を再現した展示館があり、併設された庭園でも作品内の光景を楽しめます。
グッズも充実していて、ファンのための人気スポットになっています。
The World of Beatrix Potter http://www.hop-skip-jump.com
ヒル・トップでポターの家を見る
原作者・ポターが住んだ家であるヒル・トップも人気の観光スポットです。
こちらはボウネス桟橋からフェリーに乗って1時間程度かかる場所にあります。
ポターが39歳の時に購入した農場で、家具やガーデンが当時のまま残されていて『ピーター・ラビット』の舞台を体感することができます。
Hill Top http://www.nationaltrust.org.uk/hill-top
ホークスヘッドで街歩き
また付近にあるニア・ソーリーという街の北約3キロに、ワーズワースが幼少期を過ごし湖水地方を愛する原体験となったホークスヘッドという街があり、白壁の家並みが美しくこちらも人気の観光スポットとなっています。
ダヴ・コテージでワーズワースの展示を見る
ワーズワースのゆかりに触れるには、更にウィンダミアから北に13キロ離れたグラスミアに。
グラスミア湖のほとりにあるこの街では、ロマン派詩人のワーズワースが自然に触れ数々の名作を生み出しました。
精力的に執筆していた時期に住んだ邸宅、「ダヴ・コテージ」は当時のまま保存されていて、自筆原稿などが閲覧できる博物館となっています。
ライダル・マウント、水仙の庭に行く
そこから住まいを変えた「ライダル・マウント」という家ではイングリッシュガーデンの散策ができます。
ワーズワースの眠るセント・オズワルド教会付近にある「ワーズワースの水仙の庭」では、名作『水仙』の詩碑の周りに水仙が植えられ叙情的な景色が広がります。
The waves beside them danced, but they
Out-did the sparkling waves in glee:
A poet could not be but gay In such a jocund company!
I gazed – and gazed – but little thought
What wealth the show to me had brought.入江の小波(さざなみ)もそれに応じて踊ってはいたが、さすがの
The Daffodils William Wordsworth 田部重治訳
燦めく小波でも、陽気さにかけては水仙には及ばなかった。
かくも歓喜に溢れた友だちに迎えられては、苟(いやしく)も
詩人たる者、陽気にならざるをえなかったのだ!
私は見た、眸(ひとみ)をこらして見た、だがこの情景がどれほど豊かな
恩恵を自分にもたらしたかは、その時には気づかなかった。
The Wordsworth Museum & Dove Cottage http://www.wordsworth.org.uk
Rydal Mount & Gardens http://www.rydalmount.co.uk
カッスルリンジ・ストーン・サークルを見る
またグラスミアから20キロ北にあるノース・カンブリアの中心地のケズウィックは美しいダーウェント湖があり、トレッカーに大人気なスポット。
教会を中心に石造りのレストランやカフェが建ち並びます。
カッスルリンジ・ストーン・サークルという山々の中に並ぶ環状に並べられた石も見所!石は自由に触れ、座ることも可能。
- まずは湖水地方の独特の世界に浸ろう!ぜひ自然に触れるアクティビティを!
- 効率よく利用できるツアーが現地でも直接参加可能!
- 街中にも観光スポットは点在しているのでプランはしっかり立てたほうが○
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湖水地方での宿は?ご飯は?
オススメの宿はB&B
観光地である湖水地方には高級ホテルから民宿まで多くの宿が点在していますが、イギリス旅行気分を存分に味わうのにオススメなのがB&B。
B&Bとは、Bed & Breakfastの略で宿泊と朝食をセットにした簡素なタイプの宿のことで、民家の空き家を改造している場合も多く家庭的な雰囲気を味わえます。
湖水地方には、B&Bスタイルの宿泊施設が多くあります。
湖を見ながらイングリッシュティーを飲み、イングリッシュブレックファストをゆっくりといただく…。生涯忘れられない旅になること間違いなしでしょう。
ただ多くの人が訪れる観光地なので相場は高く、特にオンシーズンは値段が高騰します。
数ヶ月前から予約して費用を抑えるなど工夫が必要です。
夜はパブ飯がオススメ
飲食店も充実していて、イギリスの田舎を象徴するような庶民的なレストラン、パブが多くあります。
夜は気軽にフィッシュアンドチップスをつまみながらイングリッシュビールで1日を締められるのもイギリスのいいところ。
イギリスの各地には地方特産のソーセージがあり、湖水地方のあるカンブリア 州特産のソーセージはカンバーランドソーセジといいます。
トグロ状の若干グロテスクな形状ですが、レストランなどで名物メニューとなっているところがあるので、ぜひ試してみたいところ。
- 高価なリゾート地なので早めの予約で節約を!
- イギリスの朝食とインテリアが楽しめるB&Bがオススメ!
- 飲食店の数も豊富!パブも多く、1人でも入りやすい!
イギリスの郊外にある湖と緑、動物たちが織りなす心にいつまでも残り続けるような風景。
自然を存分に楽しむことも、『ピーター・ラビット』の世界に浸ることも、湖水地方の詩人たちの心を知ることもできる魅力の多い観光地です。
ぜひ、ピーター・ラビットに会いに行ってみてください!