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サムネイル、本文中画像:Netflix
Netflixのオリジナル作品の中でもヒット作である若者の性事情を描いたドラマ『セックス・エデュケーション』。
その魅力の1つである独特な世界観を形成する舞台のロケ地となったのはどこなのでしょうか?
モチーフはアメリカのハイスクール
この作品の面白いところは、思春期の性事情、恋愛をコミカルに描いていることもさることながら、イギリスの作品なのに高校のモチーフがアメリカを彷彿とさせるということです。
これは脚本家のローリー・ナンが、自身が若い頃に好きだったアメリカの1985年の映画『ブレックファスト・クラブ』を模して制作しているからだそう。
内向的な主人公・オーティスのゲイで陽気な友達・エリックが着る衣装をはじめ校内のイケてるグループの男女が見にまとう衣装など、カラフルな色使いのアメリカの80年代アパレルヒットアイテムが目を引きます。
また、生徒がアメフトをやってたり、高校のロゴがアメリカ風で、それがプリントされたブルゾンを体育会系の男子が着てのさばるっている描写があります。
始業前にロッカーの前で同級生とコミュニケーションを取るシーンなんて、ベリーアメリカン!
ロケ地はイギリス南西部のウェールズ
そんなアメリカンな要素が散りばめられた中で、俳優陣はしっかりとイギリス英語を話します。それも結構きついなまり。
舞台は、イギリスの南西部に位置するウェールズなのです。
ウェールズは自然豊かな美しい場所で、その中でもワイというウェールズとイングランドの境界となるワイ川のある地域。
オーティスの家から学校に行くバス停までにこのワイ川を渡るのですが、毎回、その雄大な自然に心を奪われます。
ワイ川は自然保護されていて、豊かな緑に覆われています。
オーティスの家はThe ChaletというB&B、高校は使用されていないウェールズ大学の一角を利用しているとのこと。
イギリスを代表するロマン派の詩人・ワーズワースがこの地域の詩を書いたという文学的な側面を持つ土地でもあります。
J・K・ローリングは幼少期にこの地域に住んでいたため、『ハリー・ポッター』の劇中ではハリーとロンがワイ川沿いを歩くシーンがあります。
80年代のアメリカのハイスクールの雰囲気と、イギリスの魅力の1つでもあるウェールズの雄大な自然。
この2つが相まって、独特なファンタジーの世界が形成され、作品の世界観に浸ることができます。