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ファンもびっくりな日本人３人の変貌ぶり！
韓国のオーディション番組『PRODUCE48』で選ばれた韓国人９人と日本人の３人で構成されティーンを中心に大人気アイドルのIZ*ONE。
このオーディション番組は日本側からはAKBグループからの参加のみとなっており、当時AKBグループに興味を持っていた筆者も注目していました。結果的に選ばれたのは宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美の３名。
３名中２名が指原莉乃が主導だったHKT48出身というのも興味深いですが、いまや芸能界ではトップクラスの存在となった彼女のもとで培った精神が功を奏したのでしょうか。
韓国のアイドルといえば、昨今の日本のロリ系のアイドルとは違い、欧米を意識し今や肩を並べる本格的なボーカルとダンス。
どんなに可愛い服を身に纏い可愛い振り付けがされていても、その高いクオリティーは保証されています。
髪型もメイクも、日本のアイドルとは違って鮮やかに色を使い個性的。グループに入って韓国で活躍するようになった３人はその文化に倣いどんどんと垢抜けて大人っぽくなっていきます。
日韓でのプロデュースの違い
楽曲は韓国と日本とどちらでもリリースしており、日本側のプロデューサーは秋元康氏、韓国側はアン・ジュニョン氏。
面白いのが、その楽曲の違いです。
秋元康氏のプロデュース曲は、『好きと言わせたい』『Vampire』などに代表されるように思春期の女の子が恋焦がれてるピュアな心情を歌う歌詞が多く、AKB48グループのDNAを受け継いだ昭和の香りを残したメロディックな楽曲で、AKBから流れてきたファンは安心感を得ることができます。
そんな可愛らしさを前面に出したコンセプトの中でも隠すことのできないメンバーのダンス、ボーカルの実力の高さと、本当はそんな玉じゃないんだろうなと思わせるキュートな表情作りに隠れた肉食な本性…。
それは筆者のいきすぎた憶測で、本人たちはザ・アイドルになることを存分に楽しんでいるようにも見えます。
一方、韓国側のアン・ジュニョン氏が手がける楽曲は、『La Vie en Rose』『FIESTA』など、 女性が女性であること、自分であることの素晴らしさや喜びに気づけるような歌詞が多くみられ、楽曲もダンサブルでビートのきいたテンポのいいものが多いです。
差別化して意図的にやっているのか定かではありませんが、私は韓国側リリースの楽曲を聞いて一発で心を奪われました。
曲の良さ、作詞の良さ、ダンスの良さ、歌の良さ、ヘアメイクの良さ、衣装の良さ。全てのクオリティーが非常に高く、「ありのままの美しい女性への目覚め」というコンセプトを感じます。
しかし、本当にK-POPのダンスの振り付けと衣装はいいですね。ヘアメイク、衣装、振り付けまで含めて１つの作品となると再認識できます。
各曲から香ってくる、その艶やかさ
そんな韓国側の楽曲で注目したのが、まず『La Vie en Rose』という曲。
La Vie en Roseは、日本語訳で「バラ色の人生」。
内容はバラ、またバラの赤をモチーフにしていて、女性の中にはもともとバラがそびえ立っていて、この瞬間、この瞬間に輝くことに目覚めて薔薇色の人生を送ることを、IZ*ONEが後押ししするというメッセージ性の強い歌詞になっています。
続いて『Highlight』という曲。こちらは「ムーンライト」という言葉も出てくるように夜の雰囲気を感じさせます。
長いイントロからどこか色っぽい世界観を作り上げていきます。歌詞の内容は『La Vie en Rose』と同じく、自信がなくくすぶっている女性の秘めたる輝きを解放することを後押しする内容です。
筆者が印象に残っているのは転調する「冷たいスポットライト その視線さえも私にはサンライト」という歌詞の部分です。
「ありのままの自分」であることに自信を持ち、更に本来の女性としての美しさを受け入れて自発性を持ってと、力強く女性側に立っています。
どちらも幻想的な世界観で、日本では珍しい転調、物語性、そして一歩引いたような艶っぽいサビが特徴で、その音楽性に惚れ惚れしながらも制作者側のIZ*ONEへの親しみ、愛を感じ、聴いてる側も励まされ、許可されたような気持ちになれます。
しかし肩が正しい位置に下り、背筋の伸びたぴしっとした姿勢がこんなにもパフォーマンスを美しく見せるのかとしみじみ感じました。
AKBグループの子たちはもともとカメラに抜かれる表情作りはピカイチですが、IZ*ONEのメンバーは当然の如くというようにそれも完璧です。一切の自信のなさを感じない大衆へのアピール。
自分に自信がなくへりくだってしまう女性は、他人の視線を乗り越え、ありのままの自分を認めながら成りたい自分に向かっていけるように、IZ*ONEを聴いて後押ししてもらってはいかがでしょうか。