本記事は広告を掲載しています
テレビCMや電車広告、雑誌広告、ネット広告など、日々生活の中で目や耳に入ってくる広告。
先入観や固定概念を植えつけられてしまう可能性をはらんでいますが、いい広告に触れると、ふとした瞬間に「ああ、あの広告いいなあ」と反芻してしまいます。
あらゆる意図でプロによって作られた広告の数々。今回は、女性がポジティブな気持ちで日々の生活や女性を楽しむことの素晴らしさを感じさせてくれるCMを新旧入り乱れでリストアップしていきたいと思います。
Contents
サントリー 金麦(2020年)
「昨日も、今日も明日も一緒。そういう存在」
「冷蔵庫が空になると心許ないと思う。
でも、冷蔵庫がいっぱいになると早く消費しなきゃと焦る。
ところで、今日の冷蔵庫には明太子が入っていて、なんとなしにポテトにのせる。
ああ、こりゃ、天才やな。」
金麦は檀れいや木村拓哉がCMしていた印象が大きいですが、今年になって戸田恵梨香、小池栄子、石原さとみの女優陣3人に。
これまでは大人な理想の夫婦生活を描いてブランドアピールをしていましたが、30代以降の女性1人1人の生活を描いたものに大刷新。「昨日も、今日も明日も一緒。そういう存在」というコピーで自立した女性の日々の喜びとして寄り添う存在に。
私が好んだのは、戸田恵梨香のターンの上記のセリフ。ハスキーで媚びない戸田恵梨香のセリフ回しが秀逸で、「えっ…私も自炊は結構するけど、冷蔵庫に関しては、わざわざ誰にも言わなかったけど本当にそう!」と共感し、「こりゃ、天才だな」の最後でくすっとなる。
今の自分の生活と重ねつつ、働き盛りの大人の魅力満載な素敵な女優陣に感化され、自分も自立した女性のライフスタイルを送りたいなと思えます。
レジーナクリニック キレイの理由編(2020年)
「そっか。キレイな人は、キレイになろうとするからキレイなんだ」
こちらも今年のもので、伊藤健太郎さんと矢作穂香さんのフレッシュなお二人による美容皮膚科クリニックのCM。
古くは女性をターゲットとした美容系のCMに男性が出演したものに、藤木直人のメナード(今は竹内涼真ですね)や松本潤のファシオが思い浮かびますが、こちらも男性視点で語らせるという体。
このCMでぐっときたのは、私は以前社会人になってから次々とキレイになっていく女友達を見て、いい男性と付き合ってるから垢抜けてどんどんキレイになっていくのだと思っていたのですが、彼女たち自らの意思によってキレイになったんだということに気づきました。
キレイになりたい、自分が素敵と思う自分になりたい、だから自分の稼いだお金で、エステに通う。そんなキレイになりたい女性を支援するという思いを感じたCMです。
ジョンソン・エンド・ジョンソン 2ウィークアキュビュー(2005年)
「ほんとの私、デビュー」
なんと2005年、15年前のCMですが、当時女子高校生役の相武紗季さんが眼鏡をやめてコンタクトレンズにして溌剌とした笑顔で「ほんとの私、デビュー」とピースをするこのCM。
わかりやすく眼鏡からコンタクトレンズになったことで垢抜ける演出で、相武紗季の美貌と輝く若さ、100パーセントの青春がダイレクトに伝わってきます。
年を重ねて素敵な女性になった相武さん、デビュー当初のその輝きはピカイチでした。
このキャッチコピーが思春期の外見への自我の芽生を表していて初々しく、カメラ目線の自信を得た笑顔と顔の近くに寄せた若さ満載のピースと相まって、相武紗季ちゃん可愛い!私も明るく素敵な自分になっていこう!という勢いづけるCMでした。
大人になってもふと思い出すCM、キャッチコピーで、ちょっと落ち込んで立て直したい時は、あの相武紗季ちゃんの溌剌とした弾けんばかりの笑顔とピースを頭に浮かべると私も元気に頑張ろう!楽しんでいこう!という気持ちになれます。相武紗季もああ言ってるしな…という具合です。
CMは「いい仕事」で回っている!
それにしても、キャッチコピーの大切さ、プロットの大切さもさることながら、どのタレントを使うかによってこんなにも商品イメージが変わるのもすごいです。
タレントさんが多額のギャラをもらえる理由がわかります。そのタレントを選別し、企業の意図を汲み取って、更に人に新たな価値観を与えていく制作側の手腕。世の中は多くの人の「いい仕事」で支えられています。
女性のみなさん、私たちも人生を楽しんで、女性を楽しんで、社会を回していきましょう!