ロンドンから日帰りで出会う、セブン・シスターズの白亜の絶景

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イギリス旅行で1日余裕があるなら、ぜひ足を延ばしてほしい場所があります。

それが、ロンドンから約2時間半で行くことができる白亜の海岸崖・セブン・シスターズ(Seven Sisters)です。イギリスの原風景を思わせる、雄大でどこか神秘的な場所です。

サニー柴本
サニー柴本

イギリス旅行の醍醐味はのびのびとした郊外にあり!
今回はイギリスが誇るフォトジェニックな景勝地をご紹介します

セブン・シスターズとは?

セブン・シスターズとは、イングランド南東部のイースト・サセックス(East Sussex)州にある、イギリス海峡に面した白亜の海食崖です。

海食崖とは、海に面する山地などの地形が、放浪によって侵食され形成された崖のこと。セブン・シスターズが面しているのはイギリス海峡です。

岸壁は6,500万年以上前に堆積した海洋生物の微細な遺骸から形成された、白亜のチョークで構成されています。

現在も海岸線は変化を続け、海が断崖の基部を約30〜40センチメートルずつ侵食して白い岩肌を形成しています。

サウス・ダウンズ国立公園(South Downs National Park)に属し、侵食を防ぐために補強されることもなく自然が保護された、手付かずの美しさが魅力となっています。

  • イングランド南東部
  • イースト・サセックス(East Sussex)
  • 地域海岸都市シーフォード(Seaford)、イーストボーン(Eastbourne)の間

7人の姉妹のように見えたことから名付けられたといわれていますが、実際には8つの白亜の峰で形成されています。

それぞれが古くから川によって削られ、海の侵食によって形作られた深い谷によって隔てられています。

それぞれの峰の名前も名付けられ、全長は約6〜8km。海岸全体では約22kmにもわたり白亜の断崖絶壁が続き、その雄大な景観を求め多くの観光客が訪れます。

ロンドンからセブン・シスターズへの行き方

セブン・シスターズはロンドンから電車とバスを乗り継ぎ約2時間半ほどで到着するため、イギリスの人々にも小旅行として親しまれています。

セブン・シスターズへのアクセス方法はいくつかありますが、ここでは筆者が20年前に旅行したブライトン(Brighton)を経由したルートを参考として記します。

ブライトンは日帰りで訪れる人も多い人気の観光地で、セブン・シスターズと併せて訪れることで、海辺の街歩きと雄大な自然の両方を楽しむことができます。

ブライトンよりさらに東にある海辺のリゾートタウン・イーストボーンを経由して向かう方法もあり、好みに合わせたルート選択が可能です。

交通での移動は2時間半ですが、海岸壁までも徒歩で1時間ほどかかるため、余裕を持った計画を立てる必要があります

1. ロンドン→ブライトン(鉄道)
ビクトリア(London Victoria)駅ロンドン・ブリッジ(London Bridge)駅からサザン(Southern)鉄道ブライトン(Brighton)駅行きの列車へ。※地下鉄ではなく、鉄道なので注意!約1時間

2.ブライトン→セブン・シスターズパーク(バス)
ブライトン駅前にあるブライトン・アンド・ホーブ・バシズ(Brighton & Hove Buses)の「12X」または「12A」に乗り、セブン・シスターズパーク(Seven Sisters Park)まで。約1〜2時間

3.セブン・シスターズパーク→セブン・シスターズ(徒歩)
白亜の海岸壁まで遊歩道を歩き約1時間ほど

ロンドン旅行で地下鉄を制覇するのも醍醐味ですが、イギリスの郊外の景色を車窓から眺めながら移動できるのが、鉄道旅行ならではの魅力です。

セブン・シスターズの見どころ

見どころはなんといっても、海岸線に連なる白亜の断崖です。

向かうのはセブン・シスターズ・カントリーパーク。サウス・ダウンズ国立公園の南端に位置しています。なだらかな草原や丘陵が広がる公園内を歩いて海岸へ向かうと、少しずつ白い断崖が姿を現します。草原で羊の群れや、水辺でアヒルを眺めることもできます。

バスを降りてからは、遊歩道を歩いて海岸方面へ向かいます。舗装された道路ではなく、草原の中を歩く自然豊かな道が続くので、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。しばらく歩くと視界が開け、セブン・シスターズの白い断崖が見えてきます。

海岸に出た先にあるのが、カックミア・ヘヴン(Cuckmere Haven)というカックミア川が海へと注ぐ河口周辺のエリアで、川と海、そして白亜の断崖を一度に望むことができます。

さらに海岸沿いに目を向けると、草原の上に連なる7つの白い丘が見えてきます。これが「Seven Sisters」の名前の由来となった断崖です。緑の草原、白い崖、青い海が織りなす景観は、まさにイギリスの原風景を思わせます。

断崖周辺にはハイキングコースも整備されており、歩きながらさまざまな角度から景色を楽しむことができます。遠くから眺める白い断崖と、近くまで歩いて見上げる断崖では、また違った迫力を感じられるはずです。

なお、セブン・シスターズ・カントリーパークとセブン・シスターズの断崖は同じ場所ではありません。カントリーパークのバス停から遊歩道を歩き、カックミア・ヘヴン方面へ向かって海岸に出ることで、セブン・シスターズの景観を間近に楽しむことができます。

海岸沿いの天気は数分で急変することがあるため、重ね着できる服や防水服を持参することをお勧めします。
岩肌が柔らかく侵食されているため、崖の端からは十分に距離を
遊歩沿いの施設は限られているため、水と軽食を持参したほうが◎。

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何度訪れても飽きることがないか断崖のベストな撮影時間は、夕暮れ時のゴールデンアワー。太陽が沈むにつれて白亜の断崖はピンクや金色に輝き、イングランドで最も幻想的な景色のひとつを作り出すといわれています。

セブン・シスターズがロケ地の作品

セブン・シスターズは数々の映画作品のロケ地となっていて、イギリスを象徴する風景のひとつとしてそ存在感を放ちます。

  • 『ロビン・フッド:プリンス・オブ・シーブス』(1991年)
    中世イングランドの伝説的英雄のロビン・フッドを描いたアメリカ映画。劇中の冒頭のドーバー海峡を舞台としたシーンは、実際にはセブン・シスターズの断崖。ドーバー海峡も白亜の断崖で有名です。
  • 『つぐない』(2007年)
    現代英国文学を筆頭するイアン・マーキュアンによる小説『贖罪』を『プライドと偏見』のジョー・ライト監督キーラ・ナイトレイが主演。主人公たちが海辺で過ごす印象的なラストシーンのロケ地となりました。
  • 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
    クディッチ・ワールドカップの会場へ向かう途中でハリーたちがポートキーを使って丘の上に降り立ち、遠くにテントが立ち並ぶクディッチの会場を見渡すシーンとして使用されました。
  • 『銀河ヒッチハイク・ガイド』(2005年)
    惑星設計者のスラーティバーファーストが主人公のアーサー・デントに再建中の新しい地球の地殻のシワを見せる印象的なシーンの背景として登場。
  • 『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(2015年)
    ホームズが記憶の衰えと闘いながら、自身を引退に追い込んだ30年前の未解決事件について最後の相棒・ロジャーに語り聞かせる場面で、なだらな緑の丘(シーフォード・ヘッドなど)を歩く背景に、セブン・シスターズの白い断崖と青い海が広がります。

忘れ難きイングランドの美しい風景を目に焼き付け、胸を打つ静かな感動を日本に持ち帰りましょう