コロナ渦でYouTuberから得た新たな価値観とは?②|カメラを意識した生活で主人公感アップ!

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数珠つなぎで見るYouTube

前回と続いてYouTuber関連の記事です。

結構な時間をYouTubeの視聴に費やしていますが、多くの動画を見るにつれ、2~3か月で自分の趣向はだんだん変わっていくものだと感じています。動画の中でのちょっとしたことでそのYouTuberから遠ざかったり、また戻ったり。

今は東海オンエアにはまっていて、彼らの豊富な過去動画を見漁ってます。柔軟な企画力とチームワークによって飽きがこず、グループの5人全員が編集ができる、ネタ会議で5人全員がネタを出す、動画内で出演者を自在に変えるなど、グループ構成がかなり効率的で体系的だと感じます。

また学生時代は陸上部や野球部などの運動部に所属していて、その育ちのよさからくる陽キャ属性の彼らを見ていると、自分の自己肯定感まで上がる気がします。男性特有のメンタルの強さや、男同士の友情だとかがかいま見れるのも楽しいです。

釣られたすっぴんスウェット、タバコのサムネとは?

その前にはまっていたのは、てんちむです。

「天てれ」出身、芸能人・モデルだった経歴を持つてんちむ。テレビっ子だった私は、「天てれ」時代からその存在を知っておりました。紆余曲折あって10代はギャル雑誌モデルに流れたようですね。「Ranzuki」、「Egg」など、2000年前半のギャル雑誌出身のモデルはアメーバブログ、CROOZ blogなどといったプラットフォームとの関係が密接でした。やたらアフィリエイトで稼いでいるイメージだったんですが、プライベートなこともマメに更新してるモデルが多く、ギャルでなかった私も好奇心から時々楽しく読んでいました。

もともと顔面偏差値の高いてんちむは、ちょっと汚いギャルになっても拭いきれない顔面のレベルの高さを残していました。テレビの世界から離れた理由は、地元の高校生が送る一般の生活に憧れて経験したからだったそうです。子役あがり、バリバリ芸能活動をしていた事であからさまに友人からもてはやされるのを当時は敬遠していたようです。

それから活動のブランクを経てYouTubeのチャンネルを開設するわけですが、てんちむは元芸能人、ギャル出身といえども実はゲーム好きで、しかもはまったら廃人タイプという、ネットと近しい距離の人間だったのです。女性がトライしやすいメイク動画などからどんどんほかのYouTuberにならった動画をハイペースで上げていき、YouTubeに馴染んでいきます。自分がコラボしやすいYouTuberを持って生まれた目利きで選んで、自身も立派なYouTuberとなっていったように感じます。

私が初めて見たてんちむの動画は、てんちむがすっぴんでスエットでヘアバンドをして、タバコを吸っているサムネのもの。私は特段、芸能人に対して清廉潔白であってほしいという考えはないんですが、「てんちむ、そっち!?」と、思わず突っ込みを入れてしまいました。あのキラキラしている芸能人だったてんちむが引きこもりネット民の陰キャの側面を持つとは…!

「こんなに有名な人でも、こういう姿で家でダラダラしているんだ(私と一緒!!)」という「親近感」を持つことができたんです。当時はまさに私もタバコを吸っていて、仕事終わりは疲れ果ててお風呂も入らずに楽な格好に着替えて漫画やネットを見てダラダラしていました。私はそういう時間が大好きでありながら、キラキラした生活の友人と対比して卑下していましたが、てんちむがその姿を全世界に発信していることに軽く衝撃を受けました。

圧倒的美貌とスタイルのよさに支えられ、そのような格好をしても見苦しくないという紛れもない事実はありますが(綾瀬はるか主演のドラマ「ホタルノヒカリ」の干物女のようなもの)、私のような層に十分刺さったのだと思います。そのありのままのスタイルで語る内容も等身大。他人に影響をされやすいのも、もともとは自己肯定感が低く、日々いろいろ考えがちなのも引きこもりがちな「こっち側」という印象。

てんちむはソロで活動しているので、部屋にカメラを設置して1人で動画に語りかけるスタイルで、てんちむの日常生活をそのまま映して進行することが多いです。1人で新しく買った洋服を紹介しながら、「可愛くない?」とテンションを上げて、洋服を紹介していく。この1人で盛り上がりがちなところも、陰キャな感じで圧倒的な顔面偏差値とミスマッチで面白い。

カメラを意識した生活で得られる日常での「主人公感」

そんなてんちむの動画を見続けて影響を受け、私も1人暮らしの生活の中で、ふと自分がてんちむのようにまるでカメラがあるように独り言をするようになっていったのです。もちろん、カメラなんてないのですが、1人で寝巻きで料理を作っていときに、パソコンをいじったり、いろんな家事をしているときに、ないカメラを意識するようなときが何度かあるようになりました。

今までは、自分の時間が好きだと言っても、ふとした瞬間に寂しくなったり、虚しくなったり、ダラダラしている自分に自責の念があったように思います。ただ、そのようにカメラを意識して、独り言をいいながらカメラ、またその先にある大衆を意識して行動するようになったら日常にメリハリが生まれて、ご機嫌な気分になってきたのです。出勤前にメイクをするときに、メイク動画のように「はい、チークはこれです。これでまず塗ってきま~す」というテンションでやると(毎回口にするわけではないです)日々のルーティーンも、自分が主人公になったような気がしてくるのです。

この心理変化は、なかなか面白く、テレビにはなかったYouTubeの新たな効用だと思います。テレビでも「1か月〜生活」などという定点カメラで生活に密着する企画がありましたが、てんちむの場合は誇張されてはいますがリアルを感じれる日常生活の延長です。ダラダラだけではなく、メリハリを持って可愛いメイクをしておしゃれしている姿を見れるのも、もっと自分も女性であることを楽しもうという気分にさせてくれます。親近感の中、なかなか日常で見る事のできない他人の等身大の姿や考えに触れる事で、自分ももっと「今の自分を肯定していいかも!」「人生楽しく生きれるかも!」という意識を持つことができました。

と、ここまで2記事にわたって続いたYouTube賛美ですが、どっぷりはまった反動で、次は海外ドラマや映画にまたハマりそうな気がしています。親近感もいいですが、海外ドラマや映画の主人公になり日々を生きるのもまた楽しそうです。朝、自転車に乗ってパンを買ったり、コーヒーを飲みながら恋人とカフェで待ち合わせたり…。いずれにしろ、「自分は主人公なんだ」という主体性を持つ事の効用を感じました。うまく柔軟に組み合わせて生かしていきたいです。

さて、せっかくここまで真剣にYouTuberを語ってきましたので、最後にYouTuberあるあるをリストアップして締めたいと思います。

  1. Macの使い方が荒い。私は長年のマックユーザーであり、結構な頻度で壊しているのだが、彼らはまるでノートパソコンを本を扱うように開閉したりぶん投げたりする。よく壊れず使えているとMacと彼らのポテンシャルに感服する。
  2. Macにいろんなステッカーが貼ってあって個性的。カフェでノマドしている人のMacはシンプルなイメージ。
  3. ゲーミングチェアを使い、デスクトップPCを持ってる人も多い。憧れてYouTuber御用達のAK RACINGを購入しようとするも、低所得OLの1Kの部屋には到底似合わないので、代わりに少し幅の狭い、背もたれが頭まであるものを買った。作業もはかどり、悪くない。ありがとう、YouTuber!