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コロナ禍がもたらした変化
コロナ禍に全世界が見舞われる中、当たり前のことが当たり前ではないのだと実感することが多くなったと思います。
そんな中、もう人に気を使っている時間はない、と思うようになりました。これは決してコロナ禍の中、人の迷惑を顧みず自己防衛に走り、傍若無人に生きるという意味ではありません。
非日常は、いつでも隣り合わせなんだとを改めて感じるようになりました。私は今までどこか勝手に誰でもない誰かに遠慮して生きてきたように思います。いつも罪悪感を感じてやりたいこと、なりたい自分になるのにストップをかけて何かのせいにしていたような気がします。
コロナにより、給与という面でも自身に影響が及びました。社会のレールから外れるのがずっと怖かった私ですが、もう世間体や「誰でもない誰か」に気を使っている時間はない、悩んでいる時間はないと肌で感じるようになりました。
テレビ視聴者だった私がYoutubeを見るようになったきっかけ
外出自粛で緊急事態宣言が出された中、YouTubeを見る人は確実に増えたと思います。
私はもともとテレビ視聴派だったんですが、最近はめっきりYouTubeに移行して、登録者100万人越えのトップYouTuberと呼ばれる人たちの動画を見ています。今はヒカル、東海オンエア、またてんちむ、エミリン辺りが多いです。
最初はいわゆるYouTuberの作る動画の楽しさが全く分からなかったのですが、ある時キングコングの梶原がカジサックとして有名芸人との対談動画を見たことが始まりでYouTubeにハマっていきました。
一世を風靡したキングコングの梶原さんとだけあって、コラボ相手もテレビのバラエティで第一線に立っている芸人で、レベルの高いトークが繰り広げられる、芸人・梶原ならではの視点の質問が効き、テレビにはない簡素な編集で気軽に見れます。梶原さんのお笑いへの細やかな視点と情熱、1対1のトーク、梶原さんの自宅で行われる簡素な撮影場所とが相まって、テレビでは見れないコンテンツとして確立されているのです。
そこから、芸人ではなくネイティブYouTuberとのコラボ動画を見るようになり、ヒカルやラファエルの存在を知るようになったのです。
YouTuberの何が面白いの?とバカにしていた私ですが、そうやって興味を持って見始めてみると、彼らの動画は15分から30分程度のテンポのいい編集で視聴のハードルが低いため、「お、この動画は面白いぞ?」と、なんとなく次の関連動画をクリックし、彼らに親しみを覚えてきて「こいつのことが可愛く思えてきた…」と勝手に表示される関連動画をクリックすることとなり、コラボしている他のYouTuberの動画も漁っていき、いつのまにかどっぷりとハマることとなったのです。
「隣のあんちゃん」「隣の可愛いあの子」がスターに
視聴していて気づいたのは、初期のYouTuberの始まりは自宅や近所で動画を気軽に「撮ってみた」ということです。
ふと自分で思いついた「面白いんじゃね?」というアイデアを動画で撮ってインターネットにあげると、一瞬で全世界に公開される。視聴者も「こいつ、バカだな」と友達を見るような感覚で親しみを持つ。YouTuberは芸能人とは違って何万人の中からオーディションで勝ち抜いてきたような人材ではないですが、多くの視聴者を得ているだけでタレント性は持っているわけです。
反響が返ってくるようになると、もっと多くの人に見られたいと思うようになるのが人間の性です。より多くの登録者、再生数を得ようとした結果、企画力、編集スキルもアップしてくる。広告もつけれるようになり、ファンが増えると思った以上の収入が入ってきてより企画の幅が広がっていく。
トップYouTuberの収入は恐ろしいもので、いまや小学生の将来なりたい職業ランキングではプロサッカー選手やプロ野球選手を超えて人気の職業。(平均年収はざっと調べると約2億ということ)動画内で楽しそうに気の合う仲間たちとワイワイやっている姿や豊かな資金力を見せられたら、YouTuberが人気職業になるのも納得がいきます。
そんな中出てくる、「でもYouTuberは大変だよ」という声。実際、トップYouTuberは365日働いている、と言っている人も少なくありません。視聴者を逃さないよう企画を考え、短く面白く動画を編集するために地道な編集作業をしなけれなればならない。10年後はどうなっているか分からない。
何か大きく新しいものを始めるときに、否定的な世間の声というものは足かせになるものです。それでも、「やってみよう」「面白そう」という延長線上で始めた彼らの多くはインターネットを小学生のころから駆使し、YouTubeの前に全盛だったニコニコ動画で先人たちの動画を見ているので、固定概念がない。会社という組織などに左右されることなく、1から自分の動画を作って、評価を得ることが楽しい。収入が高いというのはきちんと理由があって、それだけの広告効果を与えているのは確かです。他者に縛られず自分の時間で仕事ができ、他のYouTuberとの横のつながりがあって仲間もできる。新めて、インターネットはすごいです。
「好きなことで生きていく」彼らから一般人が学ぶこと
そんないい面ばかり挙げられるの「好きを仕事にする」 「好きだから頑張れる」ですが、トップにいるYouTuberがトップでい続けられるゆえんはその「好き」が尋常でないレベルなのを忘れてはいけません。数字を増やしているYoutuberは、モチベーションが一定で世間の流行に敏感で、その中で他者とは違う視点を見つけようとする。昨日の自分を越えようとする意識が高く、新たな企画で世間の評価をダイレクトに取り入れ、その中で我を通そうともする。数年後のことは考えず、「今」に集中してしっかり取り組んでいるんです。やっぱり、人気者になって富を得ている人にはその理由があるのです。
ここ数か月で多くのYouTuberに楽しませてもらった中でそんなことを考えて、多くのことを学ばせてもらえました。柔軟な考え方・視点や、自分のネガティブな部分まで見せて笑いにしていく精神力。隣のあんちゃんのような親しみを持って視聴する中で、「自分も自分のままで生きていいんだ」という価値観を与えてくれました。また自分を受け入れる中でも、昨日の自分よりどうやって面白いことができるか考える物事に対する取り組み方。それをお金にしていく戦略的思考。彼らのおかげで日々いい刺激を受けています。
こんなことを書いても、やってる本人たちからは「うるせえよ」ぐらいにしか思われないんですよね。これからのYouTubeがどうなってくるかは分からないですが、第一線にいるYoutuberの多くはまだ20代。思わずその眩しさに彼らは若いから…と思ってしまいがちですが、どの年代でも彼らから得るべきことは多くあると思いました。若さは圧倒的に1つの強みですけどね。