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どうも、相変わらず婚活も貯金も仕事もうまくいってないサニー柴本です!
定年収約4億円、貯金も何十億円ともいわれており、アイドルを卒業してから年齢を重ねて美しくなり、間違いなくいい男と付き合ってる。そんな人生を謳歌している指原莉乃さんの記事をネットニュースで見かけ、自分の現状が悲しくなり、彼女から少しでも何かを学べればと思い、衝動的に著書『逆転力』をその場でネットで購入しました。
指原さんがブログの面白さから知名度を上げた文才がある人とは知っていましたが、親しみやすい文体でとても読みやすい本でした。この著書が発売された当時、指原さんは弱冠21歳。
13歳からAKB48でのキャリアをスタートさせ、スキャンダルを経て、当時でHKT48のメンバー兼劇場支配人まで務めていました。
そんな彼女がこの本では、自分の考えが人と違っておかしいのか確認するというスタンスでその思考法をあますことなく伝えてくれています。
今回は、それらを下記の3つに分けて整理していきたいと思います。
Contents
客観的であること
指原さんの人生と切り離せないネット。幼い頃からアイドルが好きで、小学校2年生ごろにはパソコンを使って情報収集をし始めていたそうです。
学生生活にいじめに遭って悩んでいた指原さんは、ネットに出会う事で「こんな世界があるんだ」と世界の広がりを感じ、今いる場所で八方塞がりでも、別の場所が自分にはあるんだと考えれるようになり、今でもその考えが基本になっているといいます。リアルでは会えないような多種多様な角度からの意見が散見できるネットの世界に没頭することによって、一番の強みである「客観性」を得ることができたのです。
志を持って東京に出てAKBの研修生になったものの、自分には正統派アイドルで輝くのは難しいと思い、早い段階で諦めてMCの方に方向転換したそうです。正統派アイドルに憧れて入ったはずなのに、その切り替えの早さ。いわく、「早めに方向転換すれば、そのぶん、自分の武器を鍛える時間ができるじゃないですか」。
同じように正統派路線で伸び悩んでいる後輩の子たちには、「気にしすぎるな、そこじゃない」。「自分なりの武器をひとつ見つけて、鍛え上げて、その武器で戦う。それしかないんです」。
そうやってMCやいじられキャラとしてバラエティー方面に舵を切っていたわけですが、そこから全国的に人気になったきっかけの1つが、グループの冠番組のロケでバンジージャンプを2回も飛べなかったこと。これにより、一見不名誉にみられるへたれキャラが定着して、活躍が広がりました。
これを冷静に分析している指原さんは、人は集団の中でどうしても自分のキャラを作らなければと悩んでしまう人も多いかもしれないが、「自分で私はこういうキャラなんです」というよりは、最初は「なんでもない人」としていて、周りにキャラを見出してもらうのをじっと待ち、その周りから与えられたキャラを否定せずに乗っかっていくという方がいいと述べています。
「本当の自分なんてないんですよ。素の自分なんてない。自分は、他人が見つけてくれるものだと思います」と、徹底した客観的目線のポリシー。それに元アイドルファンだった経験で培ったファン心理への深い理解が加わり、唯一無二のアイドルとしてのポジションを確立していきます。
そんな彼女は日頃から、自分にとってどうすれば得かを常に考えているといい、自らの評価は「信じられないくらい計算高い」。ほとんどの計算高い人間は損になると計算して自分ではそう言わないのに、指原さんはそれをも上回る計算をしてるのでしょうか。
コミュニケーションにおいては、「自分がどれだけ人に見られているかって考えながらコミュニケーションをとった方が得」とのこと。
あいさつは、先輩が入ってきて他の後輩と一緒にあいさつするだけでなく、ちゃんと目を合わせてもう一度しにいく。人と話すときは、体力も精神も使うけど、目を見て話す方が得。人に謝る時も目を合わせて、ちゃんと聞いてる「ふう」が大切。
この「ふう」でいるだけで周りは納得してくれるのだから、大事なんだそう。弱音を吐く時も、悩み相談も受ける時もさじ加減が大事で、何事も感情のままに動くのは損。度胸と客観視が対人関係には必要と述べています。
主体的であること
このように、計算高いと自負するだけあって、この本では「得」という言葉がよく出てきます。損か得かといわれて損を取る人はほとんどいないと思うので、とてもわかりやすい考え方です。
そもそも指原さんがバンジージャンプを飛べなかった理由というのが死にたくない、1日でも長く生きていたいからだったと振り返っています。本人が言及していましたが本当にへたれだったら、スタッフさんを待機させてバンジージャンプを2回も拒否できるはずがありません。
絶対に死にたくない、ひたすらその一心で生きていると言っていて、自分が一番幸せでありたいという確固たる思いが指原さんの原動力なっているのです。その原動力から人生に主体性が生まれていく。
アイドルになりたいと思ったのも自身の強い「好き」という思いからで、情報収集を経てライブに足を運び、どんどん夢への距離を意識と行動で縮めてきた。
初めは社会に出て右も左もわからなかったけれど、自分のポジションを冷静に見定めて、ダンスや歌のレッスン、劇場の仕事もきちんとこなし、その仕事が認められグループでの地位は人気とともに毎年ステップアップしていきました。そのうち先輩を追い抜かなくてはならなくなり、今までのへたれというキャラ付けのままではたち行かない場面が出てきた。
仕事で自信をつけてくうちに、自分の変化を受け入れてくれるファンが残ってくれればいいと考えられるようになり、今やもうへたれといじられることはなく、地上波のゴールデンタイムでMCをするほど芸能界でトップに君臨しています。
多くの経験を経て自信を得たことによる内面の変化により、今の自分に適切な自分へとアップデートしていく。大人になったということですね。「死にたくない」「好き」という自発的な感情から計算が行われているわけです。
楽観的であること
そんな指原さんは、意外にも長期的な目標は立てないのだそう。それはライバル心がなく、戦わずして勝つ、人は人、自分は自分と常に思える性質で、目標が達成できなかった時に自分に負けたことになるのが嫌だからだそう。
ここまで読んでると、目標を立てずとも未来に悲観的にならず、自分はどんな状況でも切り開いていけるぞという自分への信頼の現れのようにも感じてしまいます。
その時がどんなにピンチでも、何かチャンスはないかと必死に探してポジティブに変えていくという切り替え力、ピンチはピンチだとしても頭の使い方を変えて、これはチャンスだと信じる思い込みが重要と述べています。
また、厳しいことを言われたら秋元さんからでさえスルー、褒められたら自分が思っていなかったとしても素直に切り替えて受け入れるなど、指原さんはたくさんの楽観的な思考法を持っています。
巻末では「楽しく生きる」ということを毎年の抱負にしているとし、「自分を幸せにするという気持ちを強く強く持つことが、幸せの一番の近道であると思う」と語っています。
その他、印象に残ったのが計算高い中でも人に迷惑をかけない事は必ず心掛けている、受けた恩はいつまでも覚えていて返すということ。また、自分の「好き」は積極的にどんどん言ったほうがやはり得だということです。
そもそも指原さんの本を買った理由がアイドルの王道路線ではなく、「地味」「可愛くない」「へたれ」といったネガティブなところから成功を収めているところに活路を見出そうとしたからなのですが、彼女は間違いなく天才肌。もともとの生まれ持ったメンタルが平凡な一般人とは比べようがありません。やっぱり、アラサーにもなって本質変えるのは無理か…、特効薬というのはないのですね…と、最終的には自分を恥じて本を閉じることとなりました。ですが、自分の範疇にない知見を得れるのが本というものです。
やはり感じたのは自分の特性を客観的につかんで、どうやったら自分が輝けるか自分の頭で考えていくというのが重要で、それが功を奏せば早期で成功を収められ、その後もその道で新たな挑戦をしながら進んでいけばどうやら穏やかな人生が待っていそうです。
指原さんの思考術を身につければ、どんな困難なことにあっても「なんかそれでもあの人魅力的だよな」という人間になれそうなんですよね。舌を出してるぐらいが、生命力に溢れていて地球も安心してくれるかもしれません。全てを模倣するのは無理ですが、脳みそにこういった考えが入り込んだ威力は絶大です。指原さん、ありがとう。
肩の抜けた状態というのは、相手にもリラックス感を与えます。やはり、自分を客観的に見つめれるようになることが第一です。